お姫様は恋してる?
「香子様が少し前にとある会社で名前を変えて働いていた事はご存知ですか?」
「もちろん見守っていたわよ。」
「そこでやはり名前を変えて働いていた笠松と知り合って…」
「そうだったのね。ありがとう、教えてくれて。主人たちが一叶の事も考えて香子の縁談を準備し始める前に教えてもらえて良かったわ。」
「それではふたりの引き合わせ、よろしくお願いします。」
「香子の事、心配して調べてくれてありがとうね。でもあなたはいいのかしら。」
真知子様には、香子に対する俺の気持ちはバレていたようだ。
「香子が幸せになるならいいんです。でも笠松には嫌味の1つも言いたいですね。伝言をお願いしてもよろしいでしょうか。」
頷く真知子様に伝える。
「『急に会社からいなくなったり、めんどくさい事をしてくれるから、苦労したじゃないか。うまくいったら、一発殴らせろ。』とお伝えください。」
俺の秘書としての職掌を越える仕事は、これで終わりかと思うと少しさみしかった。
「もちろん見守っていたわよ。」
「そこでやはり名前を変えて働いていた笠松と知り合って…」
「そうだったのね。ありがとう、教えてくれて。主人たちが一叶の事も考えて香子の縁談を準備し始める前に教えてもらえて良かったわ。」
「それではふたりの引き合わせ、よろしくお願いします。」
「香子の事、心配して調べてくれてありがとうね。でもあなたはいいのかしら。」
真知子様には、香子に対する俺の気持ちはバレていたようだ。
「香子が幸せになるならいいんです。でも笠松には嫌味の1つも言いたいですね。伝言をお願いしてもよろしいでしょうか。」
頷く真知子様に伝える。
「『急に会社からいなくなったり、めんどくさい事をしてくれるから、苦労したじゃないか。うまくいったら、一発殴らせろ。』とお伝えください。」
俺の秘書としての職掌を越える仕事は、これで終わりかと思うと少しさみしかった。