お姫様は恋してる?
ヤキモチを妬かれるとニマニマしちゃいます 一叶
家に戻るとパパとママが出迎えてくれた。

「「おかえり。」」

パパの視線に気付いて秀介は、私の腰に回していた手を離すから秀介を軽く睨む。

「その様子だとうまくいったようだな。」

「その事なんだけど…」

秀介がパパたちに報告してくれた。

「一叶に高校卒業したら結婚したいとプロポーズしました。」

「お前、極端だな。まずは交際じゃないのか?」

「俺の場合、一叶が未成年だし歳も離れているからちゃんとしないと…」

「真面目かよっ。まぁ親が認めているんだから、卒業まで待たなくてもいいのに。」

「いや、しばらく遠距離だから、慌てて結婚しなくてもいい。」

「そんな事、言って秀介は我慢できるのか。」

「我慢はしない。避妊はちゃんとする。」

黙って聞いていたら、な、何言うのよ。

我慢の意味が違う…

違わないかもしれないけどっ。

「あのなぁ、俺を誰だと思ってるんだよ。」

「俺の親友…」

「の前に、一叶の父親だ。アホっ。」

ほんと彼女の父親に言う言葉じゃないよね。

「秀介ったら、すっかり舞い上っちゃっているのね。」

ママはそんな秀介を見て苦笑いしている。

ホント嬉しいのは分かるけど、しっかりしてよね。

30も上に思えないよ。

そんなところも好きだけど。

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