【完】この愛を、まだ運命だとは甘えたくない
第八章 本当は離婚なんてしたくない!

第八章 本当は離婚なんてしたくない!




「突然結婚すると言い出したかと思えば、その相手がボヤージュの御曹司ってのもびっくりしたけど、母親の借金の肩に結婚したとか笑えない。
真凛お人好しが過ぎるよ…」

マンションを飛び出して一番に連絡したのは明海だった。
友人達にはこの結婚が余りにもぶっ飛びすぎていてあまり報告をする気にもなれなかった。

唯一、明海にだけは報告していた。 色々な事情を省いて報告したため、改めてこれまでの事を話すと明海は怒りを通り越して呆れ返っていた。

「しかも桃菜がマンションに押し寄せて一緒に暮らしているとかありえないんだけど?!
何でもっと早く相談してくれなかったの?」

「だって相談したら絶対明海心配するじゃん…」

「当たり前よッ。 つ~か何で縁を切っとかないのよ。
あんな子無視しておけば良かったのに。
結局あんたと結婚した伊織?だかって男…桃菜と浮気したんでしょう?!最低…!」

「浮気っていうか…」

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