左手の薬指に、指輪をはめて。



「……!」

「ごめんね、ちょっと近かったかも」


わたしはぶわわわわ、っと赤くなって。


「全然。ごめん陽愛くん……」


陽愛くんに悪気なんてまったくないのに……。


……わたしが勝手にドキドキしてるだけだもんっ!


「結束さん何も悪くないじゃん、ほら早く。会議が始まっちゃうよ?」


そう言ってわたしの手をつかんだ陽愛くんは、生徒会室に向かった。


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