優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
「い、異母妹」
全然似てない。
「わざとかどうかは知らないが、日奈子ちゃんはタイミングがいつも悪いなあ」
安島さんはグシャッと散らばった書類を靴の裏で踏みつけると、私に見られたのが気まずかったのか、立ち去っていった。
「い、今園さん、大丈夫ですか?」
「あなたこそ、平気ですか」
転んだままの私に今園さんがきいた。
―――本当にそうですね。
そう小さく私はつぶやいたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今園さんが秘書室に絆創膏があるというので、もらいにいくと秘書室では楽しそうな声が響いていた。
水和子お姉ちゃんを中心におしゃべりをしていて、誰も今園さんを見ない。
「絆創膏です」
「ありがとうございます」
私が転んだのだと、水和子お姉ちゃんは察したみたいだったけど、それは『いつものこと』というような態度で気にも留めていなかった。
今園さんは手際よく、荷物を段ボール箱に詰めていた。
それなのに誰も見ないし、声もかけない。
私物を片付け終わった今園さんは段ボールを抱えて廊下に出る。
「今園さん!待ってください。まさか辞めるんですか!?」
全然似てない。
「わざとかどうかは知らないが、日奈子ちゃんはタイミングがいつも悪いなあ」
安島さんはグシャッと散らばった書類を靴の裏で踏みつけると、私に見られたのが気まずかったのか、立ち去っていった。
「い、今園さん、大丈夫ですか?」
「あなたこそ、平気ですか」
転んだままの私に今園さんがきいた。
―――本当にそうですね。
そう小さく私はつぶやいたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今園さんが秘書室に絆創膏があるというので、もらいにいくと秘書室では楽しそうな声が響いていた。
水和子お姉ちゃんを中心におしゃべりをしていて、誰も今園さんを見ない。
「絆創膏です」
「ありがとうございます」
私が転んだのだと、水和子お姉ちゃんは察したみたいだったけど、それは『いつものこと』というような態度で気にも留めていなかった。
今園さんは手際よく、荷物を段ボール箱に詰めていた。
それなのに誰も見ないし、声もかけない。
私物を片付け終わった今園さんは段ボールを抱えて廊下に出る。
「今園さん!待ってください。まさか辞めるんですか!?」