優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
私の教育の至らなさを猛省することとなった。
唯一、まともに機能していたのは尾鷹の社長となった壱哉さんと日奈子さんのくらいだった。
壱哉さんがそばにいれば、ミスはしないだろうという安心感があるため、心配してなかったが、秘書室の面々にはこの先、みっちり教育していかねば!

「魔女って呼ばれてたわよ」

「仕方ありません。秘書室の治安が乱れていました」

「後輩を泣かすんじゃないわよ……」

野々宮さんが焼き鳥を食べながら、私から離れた。

「そちらも受付の後輩がアポなしで来たお客様を社長室に通したことを説教したとお聞きしましたが?」

「当然でしょ!」

「ならば、私の対応も当然ではないでしょうか?」

「ぐっ……!それはそうだけど」

「納得して頂き、ありがとうございます」

お礼を言うと悔しそうに野々宮さんはお通しのポテトサラダの器を手にした。
本日の日本酒は天狗舞で野々宮さんは焼酎の魔王をロックで。
なかなかお互いいいチョイスではないでしょうか。
湯豆腐をお願いし、その湯豆腐にも日本酒をかけ、しょうゆを垂らして頂く。
これが我々の大好きな湯豆腐の食べ方である。
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