優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
人の輪から外れた所に営業部の課長がいた。
たしか、春の人事で同期に負け、営業部部長に同期がなった―――
「課長。春の辞令、残念でしたね」
どうぞ、とシャンパングラスを渡した。
「呑海くん」
「私は課長が上に行くと思っていました。会社は課長の力を認めてませんよね」
「そんなことは」
課長はひくっと頬をひきつらせた。
「このままだと、昇進は厳しいんじゃないですか?最近、契約本数も減ってきてますし」
額に汗を浮かべた。
同期の部長に命令されるのが我慢できないとこないだボヤいているのを耳にした。
「この間のワインフェアの営業成績ですけど、まだ会社のデータの入力までされてないんですよね」
「そうなのか?」
「ええ。私が契約した分を課長の方にいくつか書き換えたらどうですか?」
「いいのかね」
「次のフェアも私が企画しますから。私は平気です。その差し替える書類、よろしければ、私が作成しましょうか?」
「呑海君っ……!」
課長は助かったとばかりに私を見た。
かかった―――その書類は壱哉のところにあるはず。
まだ決済されていないから、データを入力していない。
たしか、春の人事で同期に負け、営業部部長に同期がなった―――
「課長。春の辞令、残念でしたね」
どうぞ、とシャンパングラスを渡した。
「呑海くん」
「私は課長が上に行くと思っていました。会社は課長の力を認めてませんよね」
「そんなことは」
課長はひくっと頬をひきつらせた。
「このままだと、昇進は厳しいんじゃないですか?最近、契約本数も減ってきてますし」
額に汗を浮かべた。
同期の部長に命令されるのが我慢できないとこないだボヤいているのを耳にした。
「この間のワインフェアの営業成績ですけど、まだ会社のデータの入力までされてないんですよね」
「そうなのか?」
「ええ。私が契約した分を課長の方にいくつか書き換えたらどうですか?」
「いいのかね」
「次のフェアも私が企画しますから。私は平気です。その差し替える書類、よろしければ、私が作成しましょうか?」
「呑海君っ……!」
課長は助かったとばかりに私を見た。
かかった―――その書類は壱哉のところにあるはず。
まだ決済されていないから、データを入力していない。