劇薬博士の溺愛処方

 それが、三葉にとっての琉。


 ――まるで劇薬のような、特別な男性(ひと)


   * * *


「ぁああっ……」

 一度果てたものの、琉はふたたび勢いを取り戻し、手早くゴムをつけて三葉のなかへと侵入していく。
 会話する余裕すら奪われ、性急に貫かれた三葉は、彼の首にきつく腕をまわし、甘い喘ぎ声を漏らす。
 琉に腰をつかまれ、ガツンガツンと前後に揺さぶられながら三葉は快楽に溺れていく。致死量に至ることはない、けれどとても激しくて狂おしい彼の熱い楔に貫かれて、三葉は絶頂を素直に受け入れる。

「りゅ……せんせっ!」
「俺、も……」

 ぜいぜい、と息を切らせながら果てた彼が発した熱が伝わる。
 全身を弛緩させる三葉を抱きしめたまま、琉は呟く。

「精力剤って、すごいもんだな」
「へ」
「このまま何回でもいけそうだ」
「!」
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