劇薬博士の溺愛処方

 現に今宵も。
 ホテルの部屋に入った途端、「覚悟しろ!」と猛禽類のように瞳をギラつかせてベッドに三葉を押し倒す琉である。

 先々週は月のものがきていたからお預けされ、先週は琉自身が仕事で疲れきって眠ってしまった。今週こそはしっかりきっかりばっちり愛するひとを思う存分抱いて抱いて抱き潰してやると鼻息を荒くしながら言い募っている。
 さっき飲んだ精力剤は定番のギンギン皇帝だ。マムシエキスが入った精力剤で、お値段は千円ちょっと。

「……琉先生、せめて荷物を置いてシャワーを」
「待てない……待てぬ、待たぬっ!」
「ダメですって……ゃんっ」

 ほんとうに待ちきれなかったのか、強引に三葉の唇を塞ぎ、手早く彼女のブラウスのボタンに手をかける。そのままタイトスカートのチャックも引きちぎりそうな勢いでずり下ろし、素早く三葉を下着姿にした琉は、ますます興奮に満ちた瞳を輝かせながら、彼女の白いレースのブラジャーをずらして愛撫を開始する。いつになく早急な彼の動きに戸惑いを覚えつつも、深く舌を差し込まれたキスを長時間つづけていくうちに、抵抗する間もなく下半身が疼きだす。

 ――三週間ぶり、だからだよね? 琉先生が、こんなに激しいの……?
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