劇薬博士の溺愛処方

「ほぅら、三葉くんのショーツもこんなに濡れているじゃないか。いやらしくてかわいいなぁ」
「はぅん」

 いつしか琉の手は湿りけを帯びたショーツを奪い、三葉のすらりとした肢体を余すところなく晒していた。
 身体を火照らせる三葉の下腿に、琉のいまにもはち切れそうな屹立が迫る。充分とは言いがたい前戯を切り上げた琉は、そのまま分身にコンドームをつけ、一気に彼女の最奥目指して貫いていく。

「――ぁあっ!」

 そして数分も経過しないうちに……果てた。

「…………え」

 あまりにもあっけない彼の昇天に、三葉は目を丸くする。
 いよいよこれからだ、というときに出されてしまった。

 付き合いはじめの頃から思っていたことだが、琉は勃起から射精するまでの時間がひとよりはやい気がする。一度距離を置いて離れたからなのか、とくに最近は顕著だ。
 三葉じゃないと勃たないと文句を言っていた当初と比べても、欲情する頻度が減ったというわけではない。


「あ……ご、ごめんっ、三葉のナカが、ナカがあまりにも気持ちよすぎて……!」
< 27 / 116 >

この作品をシェア

pagetop