劇薬博士の溺愛処方

 ベッドの上でもつれあうように転がり、ふたりはふたたび互いの部位を慈しみだす。ヌルヌルのローションのせいで、ベッドの上もびしょびしょだが、ふたりは気にすることなく身体を重ね、快楽を刻みつづける。

「ああ、もっと可愛い顔を見せて……!」
「――もぅ!」

 憎らしいほど素直にぶつかってくる琉を見て、三葉はくすりと笑う。
 愛するひとが早漏に悩もうが、新たな性癖に目覚めようが……すこし怖いけれど、この先も受け入れる自信が三葉にはある。

 ――だって、劇薬みたいに放っておけない一途な彼を取り扱えるのはきっと、わたししかいないもの!

 素っ裸で乳繰り合いながら、ふたりの蕩けるような時間は、今だけで終わるわけがない。
 ふたりで過ごすハチミツのように甘い一夜が、こうして今宵もゆっくり、ゆうらりと更けていたのだ――……



“劇薬博士の溺愛処方 後日譚編:誰が為の自慰”――fin.
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