秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
はぁ〜、疲れ果てた。
雅臣さんといるのはすごく楽しい。
けど…緊張する。
あの眼鏡店の店員の様子を見て正直やっぱり釣り合ってないんだと思った。
自分でも雅臣さんの隣にふさわしくないと思っているけど、他人から見てもどんな関係?と思われていることに気がつかざるを得ない。

釣り合いって大事だよね。

イケメンには美人が並ばないと様にならないもの。

雅臣さんがイケメンじゃなかったらよかったのになぁ。
もちろん顔も好きだけど、それ以上に話していたり、考え方だったり、趣味だったり色々なところに惹かれる。
イケメンじゃなかったら気負うことなくもっと気楽にご飯に行けたのになぁ。
もっと話したかったなぁ。

私はお風呂に入った後、買ってきたキャンドルを灯し、チューハイを開けた。
フローティングキャンドルは夏らしくプルメリアやモンステラの形をしておりガラスの器に水を張り、浮かべるととても贅沢な気持ちになった。

一息ついて落ち着いたので雅臣さんに今日のお礼をメールした。ついでにキャンドルの写真も添付した。

私はそのままスマホをベッドに投げ、たくさんのキャンドルの下、音楽をかけながらボーッとして過ごした。

雅臣さんから返信が来てたことに気がつくことなく週末を過ごしてしまった。

なぜなら日曜はともくんと公園で遊んだから…。
『まーちゃん』と拙い言葉で私のことを呼んでくれるともくん。
久しぶりに千佳が誘ってくれて公園で遊んだ。
千佳ともランチができとても良い日曜日だった。
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