社長じゃなくて、君の夫になってもいいですか? 〜社長、嫌いになってもいいですか?シリーズ 第2章〜
君に嫌われるのが怖くて、君に近づけなかった
雨音は、僕の想像以上の働きをしてくれた。
資料作りは丁寧。
ワードとエクセルを使うのはレポートだけ、と言っていたが、前職の同僚以上のスキルを発揮してくれた。

聞けば
「お金をいただいているので、これくらいは」
という回答だけ。
僕のため、という回答を期待していたわけではなかったが、一緒に働くうちに彼女がドライで、冷静、そしてプロフェッショナル意識の塊である部分を知っていった。

一方、僕はというと……。
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