キミを描きたくて
男子生徒の後ろ姿は...描かせてもらおう。誰かなんて、パッと見ただけじゃ分からない。
絵の具と油を適度な量で混ぜたものを、キャンパスに染み込ませていく。
自分の心が落ち着いていくのがわかる。
やはり、絵を描くことは好きだ。
「......何してる」
「え、あ...」
「って...依茉じゃん」
寝ていた生徒がこっちに振り向く。その人は、まさかのあの生徒会長だった。
「か、会長」
「何、勝手に描いてんの」
「風景画を描こうと思ってて...今修正しますね」
まだそこに色を乗せていなかった。不幸中の幸いだ。
消しゴムで丁寧に消して、新しく線を引く。
1人が寝てる教室から誰もいない教室になると、どこか味がなくなった気がする。
...でもまぁ、仕方ない。
「ふぅん...なかなかだね」
「......」
慎重に、でも大胆に乗せていく。
あぁ、幸せだ。
絵を描いている時は、無心でいられるし、落ち着いている自分になれるから大好きで、幸せだ。
本当はクラシックかなんかをかけて落ち着きたいところではあるが、学校なので控える。
「依茉、話聞いてる?」
「へ?」
「絵のことばっかじゃなくて、人の話くらい聞けるようになりなよ」
絵の具と油を適度な量で混ぜたものを、キャンパスに染み込ませていく。
自分の心が落ち着いていくのがわかる。
やはり、絵を描くことは好きだ。
「......何してる」
「え、あ...」
「って...依茉じゃん」
寝ていた生徒がこっちに振り向く。その人は、まさかのあの生徒会長だった。
「か、会長」
「何、勝手に描いてんの」
「風景画を描こうと思ってて...今修正しますね」
まだそこに色を乗せていなかった。不幸中の幸いだ。
消しゴムで丁寧に消して、新しく線を引く。
1人が寝てる教室から誰もいない教室になると、どこか味がなくなった気がする。
...でもまぁ、仕方ない。
「ふぅん...なかなかだね」
「......」
慎重に、でも大胆に乗せていく。
あぁ、幸せだ。
絵を描いている時は、無心でいられるし、落ち着いている自分になれるから大好きで、幸せだ。
本当はクラシックかなんかをかけて落ち着きたいところではあるが、学校なので控える。
「依茉、話聞いてる?」
「へ?」
「絵のことばっかじゃなくて、人の話くらい聞けるようになりなよ」