キミを描きたくて
血の繋がらない、数個離れた可愛い可愛い妹。
いや、妹なんて存在じゃない。

俺の初恋の存在。

初めて出会った時から、彼女より優れて見えるものなんてなかった。

学校で虐められたってめげないし、絵をビリビリにされたって、絵を馬鹿にされたって何も言わない。

俺が褒めれば、すぐにまた絵を描き出す。

そんなそんな可愛い小さな存在。


「ふふっ」

「どうしたんだ?」

「いや、依茉にあと少しで会えるの嬉しくて」

「いい加減妹離れを…って言いたいとこだが、妹じゃないからな」

「そうだよ。父さんが手続きちゃんとしてくれたら俺は結婚できるんだよ?依茉と」


そう言うと父さんはニヤリと笑う。
父さんと俺はやはり血が繋がっているのを感じる。


「俺は依茉を手に入れるためならなんだってするよ。だから、フランスだって耐えられたんだ」

「ただ、依茉がいやがるようなことをするんじゃないぞ」

「わかってるよ。…でも、依茉はきっと俺を拒否するなんてできないに決まってる」


依茉が中学生の頃に描いた俺へのメッセージ。
それは今でも俺の記憶に留まるほど、美しい1枚の絵。

あれが表彰されて推薦されたと聞いた時、どれだけ嬉しかったろう。
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