キミを描きたくて
月曜日になった。
日曜日なんかあっという間にすぎて、私の心には穴が空いたかのようだった。
隼人くんからの連絡も無視したまま、会長と学校へ向かう。
「おはよう、依茉」
「おはようございます」
会長が何かを話しかける。
しかしそんなことを聞いている暇もないくらい、私はぼーっとしていた。
金魚のように、パカパカ開く口。
金魚、赤、黒、白…水、青…
どんどん湧いてくるインスピレーション。
会長の話なんか放って、私はスマホのお絵描きアプリを取り出す。
水槽に囚われたまま、餌を求め、パクパクして、でも餌なんて来ないから、水を飲みこみ続ける。
まるで私のように感じた。
愛や友情なんて欲しても手に入らないから、絵の具を飲み込んで、心を鮮やかに染め続ける。
「依茉っ!!!!」
大声と同時に、手元からスマホが消えた。
取り上げたのは目の前の人物で、その手には、私の想像の塊が描かれている。
「人の話も聞かないで…何してるの?」
「あ…すいません、絵を思いついてしまって」
早く続きが描きたい。
なのに、彼はスマホを返してはくれない。
そのまま、私たちは学校に着いてしまった。
日曜日なんかあっという間にすぎて、私の心には穴が空いたかのようだった。
隼人くんからの連絡も無視したまま、会長と学校へ向かう。
「おはよう、依茉」
「おはようございます」
会長が何かを話しかける。
しかしそんなことを聞いている暇もないくらい、私はぼーっとしていた。
金魚のように、パカパカ開く口。
金魚、赤、黒、白…水、青…
どんどん湧いてくるインスピレーション。
会長の話なんか放って、私はスマホのお絵描きアプリを取り出す。
水槽に囚われたまま、餌を求め、パクパクして、でも餌なんて来ないから、水を飲みこみ続ける。
まるで私のように感じた。
愛や友情なんて欲しても手に入らないから、絵の具を飲み込んで、心を鮮やかに染め続ける。
「依茉っ!!!!」
大声と同時に、手元からスマホが消えた。
取り上げたのは目の前の人物で、その手には、私の想像の塊が描かれている。
「人の話も聞かないで…何してるの?」
「あ…すいません、絵を思いついてしまって」
早く続きが描きたい。
なのに、彼はスマホを返してはくれない。
そのまま、私たちは学校に着いてしまった。