キミを描きたくて
美桜ちゃんと沢山話してから、あっという間にテスト期間もすぎて、夏休みに入る。
今日は、一学期の終業式。

大きな体育館に、沢山の生徒。
夏のせいもあり、暑さでへとへとになる。


「えー、明日から夏休みですが___」


校長先生の、いつもの長い話。
そういえば、入学式も長かったな。

どうせ遊びすぎないようにとか、バイトは禁止だとか、帰宅時間だとか、病気や怪我の注意だとか…テンプレみたいなことしか言わないのだ。

別に、守ってる子なんていない。


「それじゃあ、夏休みは勉強に勤しむように。以上」


校長先生の長い話も終わって、みんな教室に戻る。
人混みの中で、会長が見えた。


「依茉」

「…なんですか」

「教室で待ってて」


そう短く告げると、友達の輪に戻っていく。
一緒に帰るなら、メッセージでもすればいいのに。

そんなことを考えながら、教室に戻る。

みんなは内緒でバイトするだの、夏祭りはどうするだの、そんな話ばかり。


「依茉ちゃーん!」
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