粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題

冥府の王宮・大森の執務室・大森の悩み・2-4ページ

<冥府の王・王宮・執務室>

大森は
執務室で腕組みをして、
段取りを再確認していた。

明日
開かれる天界での転生会議での
重要議題とは、

瞑王の結婚とミイヤの妊娠、
そしてそのこどもには、
ミイヤの弟が
転生する予定である事。

瞑王が
勝手に水面下で、話をまとめたが、
一応会議には、かけなくてはならない。

大森は
今までの経緯を
プレゼンできるように、
資料の準備に余念がなかった。

瞑王も明日は、
この転生会議に出席する事になっている。

天界への出張は気が張るし、
疲れるものだ。

大森は明日に備えて、
最後の資料を、まとめようとしたところだった。

トントン
扉を控えめにノックする音。

秘書の子鬼の娘だろう・・・

頼んでおいた資料を持って来たか・・

「入れ・・」

大森は書類を確認するのに
集中していたので、

目をやることなく、声だけかけた。

「失礼します・・」
その声が違う!・・

ぎょっとして、
大森は顔を上げて扉を見た。

「大森、先に言っておくんだけどさ・・」

冥王が立っていた。

「瞑王様・・
来るときは、きちんと先ぶれを
出してくださいよ・・
まったくアポなしは」

大森は素早く椅子から立ち上がった。

「大した話じゃないんだ・・
エリカちゃんの事でさ」

大森は首をかしげた。
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