粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題
<神社・石壁・>

「あのぉ・・
大森様の<カベドン>が
見たいです・・」

リシェルが
ハンカチを口元に当てて、
大森を見た。

瞑王も大森を見た。
<カベドン?>とは・・・

「壁ドン・・!」
男が女に迫るあれか・・?!

大森は石壁に崩れ落ちそうになるのを、
なんとか支えるように体を起こした。

少女漫画、いや、レディースか・・熟読しているのか・・・・

瞑王は<俺>というように指先で
自分を差し、
次に大森を指した。

瞑王と俺がやるのか・・?

「リシェルは無理だからね・・
今の状態では・・」

「これも仕事ですか・・?!」

大森は確認するように
瞑王に向かって、やや引き気味に言った。

瞑王はいたずらっ子のように、
ニカッと笑い
「あたりまえやん」
と言い、
リシェルから離れて大森のそばに
近づいて来た。

大森はリシェルを見た。

リシェルはわくわくするような
顔つきで、
胸元で指を組んでいる。
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