【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉


「んっ、藍……っ」

 藍とキスすると、最近なぜか胸がときめく。まるで青春時代の学生みたいな、そんな気持ちになった。

「愛してるよ、透子」

「……わたしも」

 こうして一緒に過ごしてみて、そう思える日が来るなんて思ってもなかった。
 だけど今なら、本当にそう思える。

「ああ。……一緒にいよう、これからもずっと」

 藍のその言葉に、わたしは嬉しくなって思わず「うん。ずっと一緒に、ね」と答えた。

「ああ。俺は死ぬまでずっと一緒にいるよ、透子と。……いや、透子と子供と一緒に」

 わたしは藍の言葉に嬉しくなって「……うん。約束、だからね」と返事をした。
 
「ああ、約束だ」

 わたしは藍がくれたその言葉を、その約束を、誰よりも信じてるんだ……。
 藍のこと大好きだから、家族になりたい。ずっとずっと、一緒に……。

「……あ、今赤ちゃん動いた」

 わたしはお腹に手を当てながら、藍にそう伝えた。

「本当か?どれどれ」

 お腹に手を当てながら感じようとした藍だけど、「おかしいな。動かないな……」と言っていた。

「タイミング、合わなかったね」
< 124 / 157 >

この作品をシェア

pagetop