【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
 ヴォルフは無言のまま両手でおしりをつかんで、ぐっとわたしの体を引き寄せた。

「こんなことは……してもいいか?」

 おしりを揉んでいた大きな手の片方が腰のくびれをたどり、下から胸のふくらみにふれた。胸の重みを確かめるようにすくいあげ、手のひらの上で揺らす。
 ヴォルフの指が一瞬胸の先をかすめた。

「あん!」
「……っ」
「あ……、わたし、なんでこんな声……」

 顔が赤くなってる。
 恥ずかしい。とても恥ずかしい。

「愛らしい声だ。もっと聞きたい」
「だめ……」
「ここか?」

 ヴォルフが胸の尖りをつまんだ。

「ああ!」

 痺れるような何かが体を駆け抜ける。
 ヴォルフがやわやわとそこをこねると、痺れはさらに酷くなった。

「これ、なに? あぁん、だめ、ヴォルフ、怖い」
「それは快感だ。気持ちいいんだ。マリアーナ、大丈夫だから、そのまま身を任せて」
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