【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
「あっ、ああ!」

 力が抜けて崩れ落ちそうになったところをヴォルフが支えてくれた。
 柔らかい砂地にそっと横たえられる。

「なんて可愛いんだ……。マリアーナ、おまえを見せてくれ」
「……はい」

 恥ずかしい、けれど。
 ヴォルフが見たいと言うなら、なんでも見せてあげたかった。
 震える指でコルセットの紐をゆるめていく。白いシュミーズが現れると、ヴォルフがもどかしそうに胸もとのリボンを外した。

「綺麗だ……」

 ひんやりする。
 夜の空気がはだけられた胸を撫でていく。
 わたしの腰にまたがったヴォルフが、つつみこむように優しく乳房にふれた。

「……っ」
「柔らかくて大きいな。吸いこまれそうだ……。白い肌に淡い紅色の飾りが映えて美しい」
「飾り?」

 ヴォルフは目を細めてクスッと笑った。

「マリアーナのここはうまそうだ」
「食べるの?」
「ああ。味わわせてくれるか?」
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