【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
 この人も、行く道を決めたのだとわかった。
 その笑顔には老いというよりも、深い叡智を得た賢者のような静謐があった。

 ヴォルフ……。
 わたしは道を間違えていない?

 でも。
 間違っていたとしても、もう賽は投げられた。
 この道を進むしかない。

 ヴォルフ。
 大切なひと。

 どうかわたしを見守っていて。



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