【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
『乙女がただ一人愛したひとへ送る、幸運の加護。まぁ、ちょっとした幸運だけどね。マリアーナちゃんもヴォルフにあげたいでしょう?』
「で、でも、わたしは聖女になってしまったので……本当は、国王陛下に操を捧げなければいけないのでは……」
『……はい? 国王に操? 愛するひとがいるのに?』
「……え?」
『……あら?』

 何か話が噛みあっていない?
 ヴォルフを見ると、ヴォルフも思案顔をしていた。

「確認するぞ」
『……はい』

 女神様も神妙な雰囲気で大人しく返事をする。

「まず、聖女とは破瓜によって女神の加護を男に与える者か」
『……はい』
「その男とは、この国の王か」
『……なぜ、王に?』
「では、この国を統治する者?」
『どうして統治者と加護がかかわってくるのか、意味がわからないわ』

 ヴォルフはまたひとしきり考えると質問を続けた。

「聖女は国にひとりだけか?」
『いいえ! 女はみんな聖女だって言ったでしょう』

 聖女は国にひとりではない……。まさか、本当に?
 それは衝撃的な真実だった。
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