【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~

6.あぁ! 困ります、女神様!!



 目覚めたのは、もうお昼すぎだった。からりと晴れあがった明るい空が窓の向こうに広がっている。
 わたしは潜りこんでいた布団の隙間から顔を出した。
 この布団、なんだか温かくて良い匂いがする。

「おなか空いた……」
「初夜の翌朝なのに色気がないな」

 笑いを含んだヴォルフの声がする。やけに近い。すぐ隣にいるような……。

 んん、隣?

「おはよう」

 ぱちりと目を開けると、そのまま口づけできそうなほど近くにヴォルフの形の良い唇があった。その唇が驚く間もなくわたしの唇にふれる。

「あ、んん」

 口づけはすぐに深くなった。
 ヴォルフの裸の腕に抱えこまれる。温かい布団だと思ったものは、ヴォルフの腕だったんだ。

 初夜の翌朝……。
 そうだ、初夜!

 わたしは昨日、ヴォルフに抱かれた。
 ヴォルフの情熱を思い出して、わたしの熱も上がってきた気がした。

 ああ、とけてしまいそう……。

「もっと、とかしてやる」
「え……?」
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