【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
木立の前で、まぶしい光がパパパッと連続して弾けた。
「なに……?」
雷みたいな強い閃光が収まると、そこには――。
「……も……もふもふ……!?」
わらわらと、巨大なもふもふ達が集合していた!
雄々しいたてがみを風になびかせた漆黒の獅子が、大きく咆哮する。
その横には、高貴さと獰猛さを漂わせる純白の地に黒縞の虎。
そして、なめらかな毛並みとふさふさした尻尾が美しい金色の狐。
「凄い……凄いわ……」
三頭の中では一番小柄な狐……それでも、わたしと同じくらいの体長があるけれど、その子が可愛い白い花をくわえてわたしの前に進んできた。
「まぁ! お花をくれるの?」
ヴォルフはいらいらしたように唸っているけれど、狐さんの気持ちは受け取りたい。
「ヴォルフ、少しだけ下ろして?」
「…………」
「わたし、立てないから、後ろから支えててくれる?」
「…………」
しぶしぶと腕の中から下ろし、わたしを背後から抱きしめたヴォルフの頬にちゅっと口づける。
「ありがとう、ヴォルフ。……狐さんもお花をありがとう」
「なに……?」
雷みたいな強い閃光が収まると、そこには――。
「……も……もふもふ……!?」
わらわらと、巨大なもふもふ達が集合していた!
雄々しいたてがみを風になびかせた漆黒の獅子が、大きく咆哮する。
その横には、高貴さと獰猛さを漂わせる純白の地に黒縞の虎。
そして、なめらかな毛並みとふさふさした尻尾が美しい金色の狐。
「凄い……凄いわ……」
三頭の中では一番小柄な狐……それでも、わたしと同じくらいの体長があるけれど、その子が可愛い白い花をくわえてわたしの前に進んできた。
「まぁ! お花をくれるの?」
ヴォルフはいらいらしたように唸っているけれど、狐さんの気持ちは受け取りたい。
「ヴォルフ、少しだけ下ろして?」
「…………」
「わたし、立てないから、後ろから支えててくれる?」
「…………」
しぶしぶと腕の中から下ろし、わたしを背後から抱きしめたヴォルフの頬にちゅっと口づける。
「ありがとう、ヴォルフ。……狐さんもお花をありがとう」