千の恋よりも、あなただけ
それからは、甘酸っぱく幸せな日々が続いた。

ジローくんのお店でも毎晩のように顔を見られるし、眠る前にはいつも電話があり、その日あった他愛ない話をしたあと、毎晩「おやすみ」と言ってから甘い気持ちで眠りにつく。

初恋よりも、ずっとずっと純粋な気持ちでいることに、自分でも驚くばかりだ。

そして、この恋が最後になってほしいと、心から願った。
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