スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
「ひとつ・・・予感してることがあるんだけど。」
「なんだ?」
私は修平の胸の中で話す。

「どうした?」
「あのさー。」
「うん。」
「できてる気がしない?」
「・・・」
私の言葉に修平が何かを考えているようで、少しの間沈黙に包まれる。

「えっ!?マジっ!・・・・だよな!かもしれないよな!・・・俺行ってくる。調べよう。薬局か・・・どこだ薬局・・・あー財布!車のカギ!」
修平は私から体を離すと、リビングでガタガタと物音を立てて財布を手にして玄関から出て行った。ずっと一人でぶつぶつと何か話している。

まさかの花柄のエプロンを着たままということには本人は気づいていないだろう。
「ふっ・・・ふふっ」
思わず笑ってしまうほど、修平との毎日には幸せで満ちている。
そして、未来への期待でどきどきしている。
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