スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
ところかまわず眠ってしまう藤田に、俺は過眠症だろうと思っている。
彼女がいつどこで眠くなるのか、そしてどこまで・・・悪い状態化を把握しなくてはならないと極力目を離さないようにしている。

彼女は授業中はもちろん、立っていても歩いていても急に眠りに落ちる。
もしも事故にでもあったら大変だ。階段を落ちてけがをしたら一大事だ。

突然授業をサボった藤田。
俺は高倉から報告のメールをもらってかなり焦って藤田を探した。

真っ先に俺たちが出会った場所でもある屋上を探すとそこに藤田は立っていた。

両手を青空に向かって広げながら、また死神から解放されたいと願っている彼女。

「探したぞ」
年齢を感じる。
焦ったのと、かなり猛ダッシュしたのとで俺の息はまんまと切れている。
< 32 / 174 >

この作品をシェア

pagetop