悪役令嬢の復讐マリアージュ
胸が、息も出来ないくらい締めつけられて。
ぎゅうう!と、繋がってるところに力がこもる。

慌てて、苦しげに顔を歪めた楓くんから顔を背けると。

「ごめん、我慢出来ない……
奥まで入れるよっ?」と。
より硬く大きく感じるそれに、内部を深くえぐられる。

「あああっ!!」
痛みと、楓くんと一つになった実感に。
そしてすぐさま、何度も楓くんを摺り込まれる感覚に……
どうしょうもなく身悶えて。
私を力強く抱きしめてるその身体に、必死に必死にしがみついた。

すると耳元に。
「ダメだ、イクっ」と切羽詰まった声が飛び込んできて、すぐ。
熱烈なキスに襲われて。
内部に熱い脈動が刻み込まれる。

楓くんが私でイクなんて、それを体感するなんて、あまりに衝撃的で……
瞬間、発狂しそうになる。

なんとか持ち堪えたものの。
息を切らしながら朦朧としていると……

「ごめん、大丈夫?」
気まずそうに声かけられる。

「平っ、気」
楓くんが気にしないように、気丈に振る舞うも。
心はまだ取り乱れてて。
身体はジンジンと、破れた膜の痛みを感じてて……
ハッとする。

そうだ!出血はっ?
理由を用意したとはいえ、楓くんにそんな見苦しいもの見せられないし。
シーツを汚してたらどうしよう!と、気が気じゃなくなる。
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