幼馴染みに彼女が出来ました!



「お久しぶりです、お邪魔してまーす……」

「えーと」

「隣の大井です、大井芽生。仲良くさせて貰ってます」

「あー、芽生ちゃん!久し振り。大きくなったね」


帰ってきたのはイブのお父さんだった。
何年ぶりだろうか、イブとはあんまり似ていなくて背も大きくてダンディーな感じだ。改めてイブはおばさん似なんだって思った。



「いやー、女の子の靴があったから驚いたけど。芽生ちゃんで安心したよ」

「あはは、すみません」

「でも大丈夫なの?こんな夜遅く」

「はい、すぐ隣だし」

「良かった、イブにも女の子の友達がいて」


それは、どういう意味なのだろうか。




「父さん疲れてんだろ?早く風呂入って寝ろよ」

「イブも明日学校だろ?芽生ちゃんもそろそろ帰りなさい。イブ送ってきて」


穏やかな感じだけど、あんまり仲良くないのかな。確かにこんな時間までお邪魔してるのは非常識だから仕方ないと思うけど、高校生男子の父子関係なんてこんなものなのかな。



< 173 / 225 >

この作品をシェア

pagetop