幼馴染みに彼女が出来ました!



この人が話している間、すぐ隣にいる萌花はじっと黙っていた。
何を考えてるのか、これからどうするつもりなのか分からないよ。



「あのチビといながら、同性の女の子までに手をだすなんて」


そのまるで人形みたいに綺麗な顔立ちをした大きな瞳は、どこか冷めていて突き刺さるような視線を彼に向けた。



「芽生ちゃんに、写真を送ったのあなたなの?」


びくりと体を震わせれば、握られた萌花の手の力が強くなる。



「あれは、ちょっと脅かそうと思って」

「何で……」

「萌花さんも見てくれたんですか?綺麗に撮れてたと思いませんか?」



彼が私達に1歩近づいてきて、見構えたその時ーー、








「俺が萌花だよ」


萌花が自分のウィッグを外すから、ネット越しの真っ黒な髪があらわになった。



< 186 / 225 >

この作品をシェア

pagetop