摩訶不思議

「ああ、そうなの?
何だかね。2人は同じ駅を利用していてたからしょっちゅう駅で会ったみたいで、あの頃の友子は
"木村さんは、私のタイプじゃあない!"とか言ってたんだけどさ〜。
友子が駅からバスに乗らずに徒歩で帰宅途中に、変な男が友子をつけているのをたまたま、木村さんが目撃して不審に思ってたら、 
友子の後ろからバッグをひったくって盗んで逃げようとしたところを木村さんが男を取り押さえてくれたんだよ!
お母さんもお父さんと一緒に警察署に迎えに行った時に木村さんとも挨拶したんだわ。

それから、友子がお礼に食事に誘ったのがきっかけで、何度か食事したはずだよ?
友子も、木村さんは真面目な誠実な人だわって私にも言ってたし……
そして、木村さんから告白されて、2人は付き合い出したはず……だと思う」

「その事件って 春?夏?秋?冬?」

「冬よ!」

「私が結婚したのは、25歳だよね?」

「24歳でしょ!
デパートに入ってまだ2年目の新人なのにってお局サマからイヤミ言われたって言ってたしょ!」

「25歳じゃあ無いんだ〜」

「友子もさ、詳しい事はあんまり私には話してないと思うから、栞さんにきいてみて〜」

「うん。そうするわ」
< 20 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop