水鏡
「ま、待って‼︎」

 私は女の子を止めようとするが、女の子がいないのに体が動かない。
 そんな私を気にせず、女の子はびしょ濡れになった服を絞って少しでも乾かそうとする。
 女の子の格好は私が身に付けている制服を身にまとい、靴を履いていた。

「さて、あとは私が貴女になりすまして、主様の為に沢山のご馳走を連れて来ないと」
「……そんな綺麗な顔だと、私じゃないってすぐバレると思うけど?」

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