水鏡
 湖の中に入った私の目には底に転がる人骨がいくつも見え、そのうちの数本の腕が私の足首を掴んでいる。
 そして人骨がない場所には黒いナニカが鎮座している。そのナニカは見えているが、頭で理解することが出来ない。
 ただ、ぼんやりと青白い二つの眼が私を捕らえると、私は本能で悲鳴を上げた。
 しかし、悲鳴は誰にも聞かれることはなく、白い泡となって水面を揺らすだけだった。

終わり
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