甘い毒に溺れ堕ちて
外を眺める彼に恐る恐る尋ねてみた。



「ごめんっ、いきなり。こないだもその前も、オシャレな格好してるなって思ってたから、気になっちゃって」

「あー、俺お小遣いはもらってないんだよね。小学生までは毎月もらってたんだけど、中学からは必要な時にその都度もらうスタイルに変わったんだ」

「そうなんだ。ちなみに、小学生の頃はいくらぐらい……?」

「2000円。前に勇雅と話した時に知ったんだけど、ちょっぴり多くもらってたっぽいんだよね」



思わずスマホが手から滑り落ちそうになった。


高学年は1000円台が平均値らしいとか。

半数近くの子は低学年の頃からお小遣いデビューしてるっぽいとか。


月のお小遣いとは別で交際費や勉強に関するの分のお金は全額出してもらっていたから、卒業式の時点で既に貯金箱には2万円以上入っていたとか。


突きつけられる数字があまりにも自分とかけ離れすぎていて、ただただ目を点にすることしかできない。



「真彩ちゃんはお小遣い制?」

「う、うん。毎月もらってる。けど……正直、厳しいなって思ってて」
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