甘い毒に溺れ堕ちて
なんて想像していたら、「あったあった! これこれ!」とスマホを横にして見せてきた。



「どこにいるかわかる?」

「んーと……あっ、この子? 紺色のスーツ着た」

「そうそう! パッと見シンプルなんだけど、裏地がドット柄になっててさ! ちなみに俺は、真ん中の列の蝶ネクタイしてるやつね♪」



教室で撮られた集合写真を眺める。


黒、黒、焦げ茶、焦げ茶、黒、焦げ茶。

髪型や服装の色は違えど、当たり前に全員地毛。


それでもすぐ見つけられたのは、彼の醸し出す雰囲気が他の子と一味違っていたから。


今より少し幼いけれど、髪型はほぼ同じ。

ちょうど電気の下にいるのもあってか、天使の輪が光ってて、サラサラでなめらかな質感なのが伝わってくる。



「可愛いね」

「でしょでしょ? 今はねぼすけヤンキーだけど、昔は遅刻ゼロのお利口さんで、ほんっとーに可愛かったんだよ」

「クラスでも目立ってたんじゃない?」

「ああ。めっちゃくちゃ目立ってた! この時はまだ2人で遊ぶ仲ではなかったんだけど、今日どんな服で来るんだろ〜? って、毎日ワクワクしてて。学校行くの楽しかったんだよな〜♪」
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