甘い毒に溺れ堕ちて





会話が途切れたタイミングで口を挟んだら、『まだしばらくかかる』と返されたため、別行動することに。



「金髪になっても、こだわりがつえーのは変わらずだな」



数軒見て回った後、休憩スペースのソファーに腰を下ろした。

持参した水筒でのどを潤して、向かい側に座った夏目くんに質問を投げかける。



「藍くんって、昔からオシャレだったの?」

「うん! 上着にズボンに帽子に靴に……動きやすい格好ではあったけど、聞いたら全部ブランドものって言ってた。ランドセルも刺繍入りのツヤッツヤのやつでさ、色もくすんだ青で珍しかったんだよね」

「へぇ〜。その頃の写真ってある?」

「あるよ! まだスマホ持つ前だったからあんま昔のはないけど、卒業式のなら……」



ガサゴソとバッグを漁り、スマホを取り出した夏目くん。


お坊ちゃま……かはまだ確定できないけど、全身ブランドものなら、やはり裕福な家庭で間違いなさそう。

ランドセルも、もしかしたら名前と同じ、藍色だったりして。
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