甘い毒に溺れ堕ちて
備考欄を指でなぞり、ひとりごちる。


今朝も20分遅く起きてきてたもんな。

今月に入ってから強い日差しが降り注ぐ日は減ったものの、先月の後半はずっと真夏日続きだったから、知らぬ間に疲れが溜まっていたのかもしれない。


抜け落ちや間違いがないかを再度確認し、最後に、天気の欄の横に『442』と小さく数字を書き足す。



「もうすぐ半分かぁ……」



記録を付け始めて1年を迎えた春休み。

400日目へのカウントダウンが始まり、ついに大台に乗ったGW。


暑さが少し和らいでひとまず胸を撫で下ろした今月──気づいたら、折り返し地点に突入していた。


ノートと連絡帳を閉じて、卓上カレンダーを手に取る。


500日まであと58日。月単位に換算したらあと2ヶ月。


8月……ちょうど夏休みか。

1年目の頃は気が遠くなりそうなくらい遅く感じていたけれど、2年目にもなれば慣れたもので。毎日があっという間。

きっと後半戦もあっという間に過ぎて、次の節目も気づいたら迎えているのだろう。
< 223 / 232 >

この作品をシェア

pagetop