甘い毒に溺れ堕ちて
目を細めて微笑んだら、怪訝な顔をされた。


女の勘は鋭いってよく聞くもんな。

正解。その通り。ビキニもラッシュガードも難なく着こなせそうだなって想像してた。妄想じゃないよ? 想像ね、想像。



「浴衣は持ってる?」

「持ってない。小学生の頃はあったんだけど、入らなくなっちゃったから従姉妹にあげちゃって」

「どんなやつ? 何の柄だった?」

「アジサイ。色は水色だったかな? 茉耶も同じ柄のを持ってて。色はピンクで違うんだけど」

「浴衣もお揃いだったんだ〜。その時の写真ってある?」

「……見たいの?」

「見たいに決まってるでしょ。持ってる?」

「持ってはいるけど……」



即答してみせれば、「物好きだなぁ……」とジト目で貶された。

彼女いわく、自宅には3枚しかなく、ほとんどは来栖さんが持っているらしい。


よし。ならば早速今夜、見せてもらえないか連絡するとしますか。


日陰で少し涼んだ後、再び日差しが降り注ぐ青空の下に出た。

学校を後にし、横断歩道の近くで向かい合わせになる。
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