甘い毒に溺れ堕ちて
「じゃ、俺買い物して帰るから。気をつけてね」

「藍くんも。気をつけてね」



真彩ちゃんは顔の横で小さく手を振ると、自転車に乗って帰っていった。



「よしっ。もうひと踏ん張り、頑張りますか」



遠ざかっていく背中を見送った後、頬をパンパンッと叩いて気合いを入れ、自転車を走らせる。


行き先は、もちドラこと、行きつけのドラッグストア。と、隣接するスーパー。

炎天下の中何回も外出はしたくないので、学校から帰るついでに済ませてしまおうというわけだ。


ぬるい風を浴びながら走っていると、お店の看板が見えてきた。

左折する車の後に続いて駐車場に入り、出入口横の駐輪スペースへ。

自転車を停め、太陽から逃げるようにお店に駆け込んだら……。



「えーと、昼の分は……」



父から預かったリストメモを片手に、買い物カートに商品を入れていく。


ムースの素、とろみ剤、紙おむつ、汗拭きシート。


会計を済ませた後はスーパーに移動して、スポーツドリンク、塩アメ、ゼリーキット、幕の内弁当を購入した。
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