甘い毒に溺れ堕ちて
しかし、期待が大きい分、外れた時の衝撃も大きくなるもので……。



「別に。本人がいいって言ったんならいいだろ。つーか受けたからって絶対受かるとは限んねーし」

「そう、だけど……」

「そもそも金出すのは父さんと母さんなんだから、姉ちゃんが首突っ込む必要なくね?」

「……」



真顔で畳み掛けられ、掴んでいた手を離す。


確かにみんながみんな合格するわけじゃない。
風斗みたいに近所の公立校に進む子だっている。

最終的に決めるのは本人。言ってることは何1つ間違っていない。


だとしても……。



「「おねえちゃんっ!」」



すると、勢いよくドアが開いて、晴日と晴月がリビングに乱入してきた。



「おれ、さみしくないよっ。このまえも、おひっこししちゃったともだちにバイバイしたとき、なかなかったしっ」

「はづも、おわかれしてもへいき。だって、『ご縁がある人とはまた出会えます』って、えんちょうせんせいがいってたんだもん」
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