甘い毒に溺れ堕ちて
私の腰にぎゅっと抱きつく2人。

大丈夫だと口では主張しながらも、鼻をすする音までは隠せなくて。



「だから、なかないで」

「しんぱいしないでいいよ、おねえちゃん」

「っ……うんっ」



しゃがんで小さな背中に手を回す。


ごめんね。辛い話を聞かせちゃってごめんね。

勇気を出して守ってくれた彼らの面子を潰さないよう、唇を噛みしめて涙をこらえる。



「おねえちゃん」

「うん?」

「しょーがくきんってなあに?」

「……」



ゆっくりと身体を離し、問いかけてきた晴日と目を合わせる。



「おかねのなかま?」

「うん。お金に困ってる人たちを応援するためのお金だよ」

「えええ! おねえちゃん、おかねにこまってるの!?」

「じゃあじゃあ! しゅーしょくは? おねえちゃん、せんせいになるんじゃなかったの?」

「もしかして、おかねがないからしゅーしょくになるの!?」

「ええと……」
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