甘い毒に溺れ堕ちて





「──じゃ、頼んだわよ」



午後2時過ぎ。

スーパーの入口で母は私に晴日と晴月を預けると、買い物かごを持って、ひしめき合う店内へと入っていった。



「いい? お菓子は300円まで」

「「おかしは300えんまで!」」

「300円までなら何個でもOK」

「「300えんまでならなんこでもOK!」」



復唱する兄妹の手を握り、お菓子売り場へ向かう。


スナック菓子類、キャンディ類、おつまみ系。

複数のジャンルに分かれているけれど、2人が一緒の時は決まって駄菓子・知育菓子売り場に連れていっている。


陳列された商品をチラ見しつつ歩いていたら、『玩具菓子・駄菓子』と書かれた看板を見つけた。



「今日は、こっちの棚と、あっち側の棚までね。値段がわからなくなったら、お姉ちゃんに聞いてね」

「「はーい」」
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