甘い毒に溺れ堕ちて
レアな制服姿に興奮し、テレビに向かって手を振る晴月。そんな晴月を、晴日が耳を塞ぎながら注意している。


ふふふっ。なんだかおかあ……男の子だからお父さんと言ったほうがいいか。

早朝と言うには少し遅いけど、今日は休日だし。まだ寝てる人もいるかもしれないしね。


弟の成長を感じたところで静かに方向転換。

しばしの間、晴月を晴日に任せて、洗面所へ向かう。


今日は出るかなぁ……。


指定通り、昨日は7時10分頃に電話した。しかし、何回かけてもつながらず。

10分ほど粘っても出る気配がなかったため、メッセージアプリを通して連絡を入れた。


マナーモードにしているか、料理中か、散歩中か。そもそも部屋に置きっぱなしで携帯すらしていないか。

1時間後に見たら既読マークがついてたから、8時台には起きてるんだろうけど……返事が来たの、お昼過ぎだったんだよね。


二度寝を疑いつつも、電話帳を開いて藍くんの連絡先をタップする。


ワンコール、ツーコール、スリーコール……。



【はいっ。もしもし】
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