【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
だけど、その時ふと気が付いたことが。


「あれ? 楓くん、そのスマホカバー、割れてる?」


よく見ると彼の黒いスマホカバーには亀裂が入っていて、なんだかすごく気になってしまった私。


「あぁ、うん。昨日の夜落っことして割れたんだよ。でもまぁ、まだ使えるし。画面割れなかっただけマシ」


「そ、そっかぁ」


でも、楓くん自身はあまり気にしていないようだった。


じゃあ、もしかしてそのまま使い続けるつもりなのかな?


って、そんなの人の自由だし、余計なお世話だよね。


すると、楓くんがふと私に尋ねてきて。


「そうだ。乙葉、ICカードとか持ってる?」


「えっ、ICカード?」


「うん。電車乗る時に使うやつ」



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