【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
まるで楓くんに張り合うかのようにそう言われて、なんともいえない照れくさい気持ちになる。


「おい、なにコソコソしてんの」


「ん? 楓には内緒~」


「はぁ? 教えろよ」


しかも、またケンカみたいになっちゃった。


そこで私は、渡すタイミングをうかがっていた楓くんへのプレゼントをそっとベッド下の引き出しから取り出した。


「あ、それとね、楓くんにもプレゼントがあるんだ」


「えっ?」


驚いた顔をする楓くんに、この前こっそり買ったスマホケースを手渡す。


袋を開けた楓くんは、さらに驚いたように目を大きく見開いて。



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