【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
みんなの視線が一気に私の元へと集まって、心臓がドキドキしてくる。


ど、どうしよう。


だけど、こんなに焦ってしまうのはきっと、実際気にならないわけじゃないから。


正直九条兄弟と一緒にいて、ドキドキしたり、ときめいてしまったことはたくさんあるし。


そして、どっちが気になるかって言われたら……。


フッと楓くんの顔が頭に浮かぶ。


だけど、さすがにそれを口にすることはできなかった。


「な、ないよっ。九条兄弟とは、普通に友達だから……っ」


私が小さな声で答えたら、すかさず梓ちゃんに突っ込まれる。


「ほんとかな~? 乙葉ちゃん、ちょっと顔赤いけど」


「えっ!」


「やだ、照れちゃって可愛い~」



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