【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
そんなふうに言われたらますます恥ずかしくて、どんどん顔が熱くなってしまう自分がいた。


あぁもう、どうしよう。これじゃ、九条兄弟のことを意識してるってバレバレだよ。


梓ちゃんたちに疑われちゃったかな? 大丈夫かな?


すると、その時向かいに座っていた美奈ちゃんが、ふとひらめいたように。


「あ、そうだ。ねぇねぇ、せっかくだからこれから男子の部屋行かない?」


その言葉に目を輝かせて食いつく梓ちゃんたち。


「いいね! みんなでゲームとかしたい!」


「だよね~。九条兄弟って何号室だっけ?」


「圭吾たちと一緒だって言ってたから、203号室だと思う」


「よし、じゃあ決まり! 乙葉ももちろん行くよね」


さらにはそう言ってニヤニヤする夏帆ちゃんに腕を引っ張られ、なぜか私も流れで男子の部屋へ行くことになってしまった。


*


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