【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
正直すごくドキドキした。


だって、こんなふうにメッセージをやり取りすること自体、久しぶりだし。


学校でも、楓くんのそばにはいつも由良ちゃんがいるから、なかなか話しかけられなかったし。


だけど、もし彼がこのカップケーキを食べてくれるって言うのなら、今度こそ二人で話せるかもしれない。


この前のことを謝れるかもしれない。


そう思って楓くんからの返事を祈るように待っていたら、その時メッセージが既読になったのでドキッとした。


そして、すぐさま彼から返信が。


【ごめん。今出かけてるし、今日は遠慮しとく。眞白と一緒に食べて】


えっ……。


まさかの返事に、目の前が真っ暗になる。


そっか。楓くん、今部屋にいないんだ。



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